パンとお皿

多分パンにも皿にも特に言及しません

20190120

朝。塩にぎり、メンチカツ、厚揚げとキャベツの煮物。

昼。ナスと白菜とトマトのスパゲッティ。

夜。鶏胸肉の唐揚げ、トマトと白菜のスープ。

 

HUGっとプリキュア」を心から楽しんで観てきたつもりなのだが、だいたい家事の片手間に観ている事が多かったり、最終ボスにキャラクター的な興味を感じなくて殆どすべての台詞を右から左へ聞き流してしまっていたものだから、結局クライアス社は何が目的で悪事を働いているどのような団体なのか今ひとつ把握できないまま、物語が終わってしまった。

 

車のタイヤ交換のために近所のカー用品店へ行く。ロビー的な場所で作業が終わるのを待っていると、作業員の方がやってきて、タイヤを本体に固定する軸にあたる部分の錆が酷いため、この状態でタイヤを着脱すると、錆の分だけタイヤをうまく固定できずに走行が不安定になる恐れがある。ついては、4千円程度の追加料金を出して錆取りとコーティングを行うべきだと言う事を提案してきた。

本当にそんな作業が必要なのか、車の仕組みに明るくないので判断できなかったのだが、その程度の事も判断できない自分のような人間が、人の命を奪いかねない危険な機械である所の自動車に乗っている以上は、整備のプロが提案してくるプランには乗るべきだろうと考えて、歯を食いしばりながら追加料金を払った。

 

川端康成の『山の音』を読み終える。いままで、何故か川端康成の本を一度も読まずに来たのだが、初めて読んだこの作品は、衝撃的なまでに面白かった。

押し付けがましくない美しい文章で極めて繊細な描写を積み重ねながら登場人物の心の機微を、鋭く深く表現する手際が実に鮮やか。

心に一瞬だけよぎるような曖昧で頼りない感情が鋭敏な感受性で文章に編み上げられていくかのよう。

物語面でも、読者の単純な好奇心を浅瀬でくすぐるようなファミリーアフェアものが展開されていく一方で、社会も個人も、激しい変化を求められていた戦後日本において、旧態依然とした「家族」という共同体を維持する営みの困難さを徹底的に描いてみせた事が、発表から半世紀以上を経て当時の一般的な家族像が完全に崩壊した今となっては、崩壊した家族像のかつて在った姿の記録であると同時に、崩壊へと傾く過渡期の危うさを捉えた記録として、歴史的な価値を獲得している。

 

『ミスターガラス』を観に行く前に『アンブレイカブル』を見直しておかなければ。あと、『サスペリア』も。

 

リアルタイムで聴いた時はそんなに感心しなかったThe Strokesを今さら聴き直して深く感動している。2000年前後にこのスタイルを提示してサクセスしていた事の意義の大きさは計り知れない。