パンとお皿

多分パンにも皿にも特に言及しません

20190104

朝。昨日の残りの野菜スープ。醤油と砂糖の卵焼き。頂き物のいくら。
昼。 キィニョンの野沢菜おやきと焼きそばパン。
夜。牛スジ煮込み。白菜と人参を入れたポテトサラダ。トンカツ。

昨年の秋口から少しずつ読み進めていた武田百合子の『富士日記』中巻を読み終える。中巻と下巻の間の出来事が『犬が星見る』に描かれていると知り、このまま未読の『富士日記』の下巻に進むべきか、既読の『犬が星見る』を読み返すべきか迷う。

昼間。一人で暇だったので昼食を取りがてら都立多摩図書館に行く。館内のあちこちが受験生と思われる自習中の学生で溢れていて何だか落ち着かない。人がほとんど入ってこない開架書庫で、沢山の動物が融合して巨大な怪物になる恐ろしい絵本や、年末年始こそは整形手術の絶好のタイミングと奨めるキャバ嬢向けのきらびやかな雑誌や、何十年もドストエフスキーの事を研究し続けて原語で朗読するまでに至った人が『カラマーゾフの兄弟』の語り口の特異性を論じている文芸同人誌などを流し読みして過ごした。

スマートフォンで『アルトのオデッセイ』というゲームを始める。美しい景色の中をひたすらスノーボードで滑降する横スクロール2Dアクション。プレイするたびに時間帯が変化して、最初は見通しが良い昼間だったのが、だんだん薄暗くなり、やがて夜になって何も見えなくなり難易度がどんどん増していったりする。「こんなに暗いとプレイにならないから、この辺で切り上げようかな」という気持ちと、「コツを掴みかけてきたからもう少し頑張ってみようかな」という気持ちとの間で迷う感じが、本当にスノーボードの練習をしている時のようで楽しい。

夜は居酒屋のようなメニューにしようと思い、煮込みとポテトサラダを同時進行で作っていたら、煮込みは味がいま一つ決まらかったし、ポテトサラダは芋の柔らかさがジャストにならない結果に。保険のような意味合いで少量だけ用意したトンカツのおかげで何となく夕飯としての格好は付いた。