パンとお皿

多分パンにも皿にも特に言及しません

20190201

朝。昨夜の残りのカレー。

昼。豚とエリンギの生姜焼き、カボチャの煮物。

夜。鳥団子の鍋。

 

昨夜寝る前と、今朝起きてすぐの時間で、Kindle水城せとなの『世界で一番俺が○○』を次々に購入して既刊をすべて読んでしまう。

何でも望みを叶えてもらえる権利を巡って、「今から300日間で誰が一番不幸になれるか」を競いあうゲームに参加する人々の駆け引きという、少年漫画じみた現実離れした設定が話の土台になっているのだけれど、トリッキーな設定を活かして物語を加速させる手腕や、スピーディーな展開の中でも細かい描写を丁寧に積み重ねながら登場人物やストーリーへの魅力と説得力を高める描き方など、いちいち巧い。

 

上田岳弘の『ニムロッド』を読む。数日前に読んだ『私の恋人』より格段に面白い。扱われている題材がアクチュアルすぎて、10年後20年後に読む人にどこまで通じるんだという疑問は拭えないけれど、スマートフォンを操ってLINEやSlackでコミュニケーションを取る我々の他者との距離感だったり、普段の日常生活の延長線上に位置するラジカルなサイバー空間の広がりに立ちすくむ感じだったりが、自然なテンションで文学的感性と共に表現されていて、この表現の面白みをアクチュアルに楽しめるのは2019年にリアルタイムでこの作品を読む事ができる我々にだけ許された特権。