パンとお皿

多分パンにも皿にも特に言及しません

20190226

朝。納豆と味噌汁。

昼。ウィンナー、玉子焼き、ほうれん草のお浸し、冷凍の白身魚フライ。

夜。ハンバーグ、ほうれん草とコーンの炒めもの。

 

もう20年以上前になるのだが、関西大学の近くの雑居ビルの三階に有った「ぼけ書房」という古本屋にたまに足を運んでいた。決して広くない薄暗くて薄汚い店内は、異様な量の本で床から天井まで埋め尽くされていて、他の客とまともにすれ違う事すらできない程の圧迫感に満ちあふれていた覚えがある。そして全般的に嘘みたいに安くて、一番安い価格帯だと一冊五円というものも有った。多分今後の人生において、古本屋であれより安い本を目にする事は無いと思う。

 

という事を急に思い出して、「ぼけ書房」の事をGoogleで検索してみたのだが、信じられないぐらいヒットする情報が少ない。情報が皆無ならまだ、こちら側が店名か何かを勘違いしている可能性も有るのだが、確かにあの店について言及していると確信できる証言や写真も数件は見かけたので、シンプルに、Googleで検索できる範囲で、「ぼけ書房」について言及している人が極めて少ないという事になる。

 

当時の「ぼけ書房」の老朽化具合を考えるとそれなりに長い期間、それも大規模大学のすぐ近くという、古本屋にとってはかなりの客足を見込める立地で少なくともほんの20年前ぐらいまでは営業されていた筈だし、何より、一度でも足を踏み入れた人には強烈なインパクトを残す「魔窟」と言っても良いほどの店だったのに、それが、Googleの目が届く範囲ではほぼ忘れ去られた格好になっている事に静かな寂しさを感じている。